監査法人退職のお気持ち

明けましておめでとうございます。本当はこの記事を新年一発目に打ち込み予定でした。色々思うことがあり、延期してましたがようやく気持ちがまとまったので文字にできました。

ぺこぽん0120です。

今年の運勢は吉
表面は穏やかに見えるが内面にはいろいろと問題を抱えている運気です。 とのこと
やかましいわ!

そもそもなぜ会計士になったかはこちらの記事で!

目的:

会計士をとったあなたは何になりたいと思いますか?
監査法人に残ることが私のなりたい何かに近づく方法ではないということは確かだったので監査法人を出てみました

 

目次:

1. なぜ監査法人を辞めたか?

2. どんな転職活動をしたのか

3. 今後の士業の在り方

4. 転職活動の考え方

1. なぜ監査法人を辞めたか?

話に現実感を持たせるには略歴が必要ですね。

2013年4月 大学院1年在学中 会計士合格
2014年2月~2017年3月 Big4金融 (非常勤及び常勤)
2017年4月 転職活動
2017年5月~現在 一般事業会社
2017年~現在 公認会計士・税理士事務所 開業

監査法人は非常勤込み3年で務めました。
スタッフシニア視点の監査は淡々とロジカルに事実を組み合わせていく作業と、ごくごく簡単なクライアントとの折衝ですので、非常に楽チンで、こんなんでこのお賃金すげーと思っていました。

またビジネスの結晶とも言える、取締役会議事録や各種マニュアルを内部統制監査の一環で無限に読むことができたのは心踊る日々でした。

しかしながら以下のような事情が複合的に重なって、修了考査の結果待ちの3月・繁忙期直前の3月に辞めました。

「拘束時間が長いこと」
P・Mの自慰行為と金融庁の顔色伺いのノーバリュー作業で自律神経を破壊するのは無意味と思った。当時は鋼の連勤術師だったので、平日は終電まで、休日も出勤してバリバリやってみました。
不眠症になるくらい、耳が聞こえなくなるくらいまで働いてみたけど、そんなに得るものはなかった。
「監査に飽きた」
一昔前の外資系監査法人のノリであれば、若手にも監査以外の現場がありましたが、最近は中堅シニアくらいまでは監査しかやらせないノリだったので、本当に監査一辺倒の経験しか積めない。
会計士のサラリーマン化が叫ばれて久しいですが、事務所のこの方針は若手の牙を抜く作業に思えてならない。
「監査法人に長くいても価値を下げていくだけという漠然とした感覚」
マネジャーまでいたら会計士としてしか生きていけないけど、マネージャーまでやったら独立もうまくいくという時代は終わったように感じた。
これからの時代、知識へのアクセスコストが極端に減少する社会で、士業が士業然として生きていくことに意味を見出せなかった。
「人と違う経験・土俵を求めるべき」
会計士として監査法人にいてもチヤホヤされなくて面白くないけど、そこら辺に行くとチヤホヤされる。信用されるハードルがぐっと下がる。僕の場合は年齢を補完するアクセサリになっている。この機能を活かさない手はない。

2. どんな転職活動をしたか?

まずは修了考査休みに自分の市場価値を図るためにビズリーチに登録してみました。
「監査経験3年のスタッフの価値がどんなもんか。」というところに尽きると思います。

金融機関・投資銀行・VC・FASとかであれば大体監査法人時代の残業代フルバーストの給料据え置きで転職が可能そう。
税理士法人や事業会社経理だとお賃金は大体監査法人の80%から50%くらい
ベンチャーだと30%くらい?

監査法人なんてやめても別にいくらでも仕事あるでしょっていう感覚は正しかったようです。

独立を考えるとFASとかに行って、DD・バリュエーションあたりを押さえておくといいかーとはぼんやり考えてたら、いつのまにかFASの内定ゲット。

並行して行っていたのが、友人知人の伝手をたどる活動です。
ここからは運もあるのですが、士業としてやっていく以上良縁があればそこに乗るフットワークを見せることも重要です。

信頼できる人がやっていて面白そうだった
個人事務所との兼業可
という結構理想的な職場に出会えたのでそこに落ち着いています。

紹介してくれたのは当ブログの執筆者の一人でもあるサチさんです、最後に頼りになるのは同期の絆でした。

3. 今考えていること

経営者のみなさんとお話しする経験で、監査法人にいた時とは全く違うベクトルで成長することができました。

監査法人にいた時は、会計基準や監査基準と公認会計士法をはじめとした規制が1番大事で1番重い重力でした。
Big4の看板に守られ、規制に守られているからこそ、会計とか監査とかのことを丁寧に勉強してクライアントのことを理解することに集中できる環境があった。とても痛感します。

いっぽ外に出てみれば、会計?税務?知らんし、お前社会保険のことわかるか?ちょっとこの契約書で大丈夫か見てくれや、あ?誰やお前?若造やんけ?なんなん?ってなります。
専門家として会計オラー!税務オラー!としていても、結局のところ経営者は本業ビジネスが中心で、労務・法務・会計・税務については本業を邪魔する重力と捉えざるを得ない思います。

しかも面倒なことにそれぞれちゃんとした知識がないと足元を掬われるし、時には本業の意思決定を歪める必要もある。そんな時に重力の1つに詳しいだけの専門家に、本業の意思決定を歪める相談ができるかというと無理だと思うんです。
そしてこれからは知識の取得コストがどんどん下がっていく。。。

結論として何が言いたいのかというと、これから独立をする若手士業は、経営者と同じ視点で、その意思決定を追認・歪められる存在になることが生き残る道になるような気がしています。
一つのクライアントの中に入って深く深く関わっていく、もう一人の経営者になることが士業に求められている。

そのために、ビジネスの結果を見ているだけになる監査にはいったん見切りをつけて、経営者と一緒に手を動かす土俵を第2のステージと定義しました。

4. 転職活動に対する考え方

経営者と一緒に手を動かしてやっていく土俵ってどこにあるのか。

エージェントを通じた転職活動は、大きい会社ではごくごく一般的な方法です。
あなたのプロフィールを市場価値に変換して計る、だれにでも平等な方法かもしれません。
採用企業と就業希望者の間の情報の非対称性が非常に強い他、転職エージェントに年収の3割を手数料として持っていかれる制約条件の元で、企業側が給料を市場価格を超えて設定することは不可能です。
自分の状況に合わせたきめ細かい条件交渉も不可能です。
つまり、規格が定まった歯車の補充なので、経営者からしてもこのルートで入ってきた人は、多くの場合はワンオブゼムとしか思っていないでしょう。

一方で知人友人の伝手を辿ると、大きい会社に行くことは少ないでしょう。
しかし知人がハブとなり、お互いの人となりや能力が一定担保された状況下でスタートします。
クローズドコミュニティでしか発生しないやりとりなので、個々の条件に合わせた条件交渉も可能です。
そして運がよければ、経営者やオーナーとの直接的な交流が発生し、入社後も社内の重要なポジションを任され経営者の理想を一緒に追求していけるポジションとなるのではないでしょうか。

どちらかというと知人友人伝手で仕事を探す方がトラディショナルな方法で、エージェントを通じた職探しは労働市場の自発的失業や摩擦的失業を埋めるために後から発展してきた産業ではないでしょうか。
今はエージェントを通じた職探しが当たり前かのような宣伝が目立ちますが、それは誰によって作られた印象でしょうか?
転職エージェントかそれを支援する団体が広告宣伝費をかけてあなたに植え付けたものではないですか。

どちらの方法も一長一短はありますが、どちらを使うべきかという点については、次のステージをあなたがどう定義しているかで考えた方がいいんじゃないでしょうか。

今回のわたしの定義では、友人知人伝手の転職活動の方があっていたということでした。

ぺこぽん0120のTwitter

監査法人退職のお気持ち” に対して1件のコメントがあります。

  1. Emily より:

    Big 4 2年目で、外国人プラスusCpaなので、正直日本のと同じ待遇してくれないと思われ、small clientで変なインチャージの下辛いってすぐ転職したいです。

    1. pekopon0120 より:

      Emilyさん
      コメントありがとうございます。pekopon0120です。
      big4ではJのCPAとUSCPAで給与テーブルが違うはずなのに、シニアくらいまでの年次だと同じ仕事同じ責任を与えられることが常態化しているのではないでしょうか。
      外国の経験がありUSCPAをお持ちというスキルセットは市場価値が非常に高いと思うので、おそらく外資系をはじめとしていくらでも給与がアップが見込める転職が可能だと思います。
      もし特定の外国にビジネスのネットワークがあるのだとしたら、国際系に強い日本の会計士と組んで、海外進出を目論む日本企業の支援とか軸にした会計事務所などを起業しても面白いのではないかと感じます。
      日産の件を含め、監査業界はこれからまた数年形式だけの調書作成やリスクアプローチから離れたやりがいのない仕事が増えて行くことは間違いないので、長く在籍すると辛いかなとは思います。

  2. Emily より:

    こんばんは、またコメントします。今中小で面接を受けてます。ddとかやってると聞きました。少し興味を持っております。やっぱり激務って、おすすめとかどうでしょうか。よろしくお願いいたします。

    1. pekopon0120 より:

      中小FASの場合は、間違いなく一生そこに骨を埋めることはないのでしょう。
      お勧めするかどうかは、その次のキャリアパスをどのように考えているかに依存します。

      中小のFASであれば、将来に繋がるクライアントとのコネクションを作りやすい・色々な経験ができる反面、労働環境の劣悪さやしょうもない案件も多数目にすることになるので、良し悪しになるかと思います。

  3. Emily より:

    ありがとうございます。
    製造業大手の内部統制j-sox推進の内定をもらいました。かなり古い日系企業ですが、海外進出に力を入れて、海外を含めた出張が多いポジションですが、内定を確認して、長年製造業で働いている友人は内部監査部門は出世こーすではなく、年寄の方集まりの感じと言いましたが。pekopon0120三もしアドバイスがあれば、是非よろしくお願いします。

    1. emily より:

      pekopon0120さん、typoがあり、すみません。

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