会計士と監査法人との付き合い方

例え100人に嫌われてもたった1人の資本人(しほんちゅ)に好かれたいまだまだ若手会計士pekopon0120です。

先日ツイッターでそこそこ長文連投ツイートしたBig4を主軸とした監査法人の業界構造の話がちょっとFavもらえたので、ちょっとブログ形式で書いてみようと思います。

まぁ最大限うがった見方をすればこういう考え方もできますという話です。真に受けないでください。YOUは何しに監査法人へ?

目的:

監査法人(big4)は公認会計士の1番ポピュラーな所属先

でも監査法人は公認会計士のキャリアに対して最高の選択肢を常に与えてくれる存在でしょうか?

そもそも先生と呼ばれる資格の人が選択肢を与えられることを待っていていいのでしょうか?

今日は監査法人と会計士のキャリアについて考えてみます。

目次:

  1. 士業ビジネスとしての監査法人
  2. ローテーションの本当の意味
  3. それでもファーストキャリアは監査法人
  4. 若手が取りうる選択肢

 

1. 監査法人の求める人材

士業ビジネスって良くも悪くも看板商売だと思うんです。

フィー高いのが嫌なら、そこの名刺に公認会計士って書いてあるよくわかんない人に頼めばいいじゃん ほら嫌なんでしょ
安心と信頼のBig4に頼みましょう となるわけです

監査法人が組織として価値を維持していくためには、個人に帰属しない看板のブランド価値を維持する必要があります。

(もちろん優秀な人がたくさん在籍してるので、結果的にブランド価値が個人に帰属してしまっているパートナーもいるのですが、それはそれです。)

監査法人の構成員として求められるのは、組織の看板なしではやっていけない人です。ダイバーシティなんて嘘です。

学生合格者がすごいチヤホヤされるのはなぜでしょうか?
若くして合格するのは優秀さの証だから。それは表の理由で
学生合格者は独立後仕事につながるコネクションを持っていないので組織の看板なしにはやっていけない人になる素質があるからだと思ってます。

2.ローテーションの本当の意味

別に監査法人に限った話ではないですが、どんな組織にもローテーションありますよね。

ローテーション制度のメリットは多能工を養成するため・クライアントとの癒着を防ぐため というのもあると思います。
スタッフ視点で言えば、分野横断的な多様な経験が積めるというのがよく言われますよね。

専門家を養成するという観点から言えば、同じ業種の監査を10年やる方が間違いなくスペシャリスト養成コースです。
なぜ本来専門家であるべき会計士をわざわざローテーションさせるのでしょうか。

いい監査環境で10年同じ分野で同じ会計士がやり続けたら、その信頼はbig4ではなく個人に帰属してしまう可能性が高いです。
これを避けるためにやっていると私は思います。

3. それでもファーストキャリアは4大監査法人

散々disっといて、その結論かよと思われるかもしれませんが、私は監査法人は否定しますが、監査自体の存在意義や必要なスキルセット自体は肯定しています。

◾監査法人で経験できること
これはビッククライアント・スモールクライアントで少し変わってくるので詳細は過去記事を見て欲しいです。

監査を受けるようなそこそこの規模の会社というのは、一社一社がビジネスのモデルケースになっているので、監査を通じて台所に土足で上がり込んで内部資料・マニュアル・取締役会議事録を見せてもらうのは非常に勉強になります。

◾監査法人で要求されるスキルセット
先生がツイッター上でご指摘されていましたが、
監査の一連の動作がビジネスに汎用的であるというお話です。
先生のツイートを私なりに解釈してみると

仮説の立案→検証→ドキュメンテーション

という監査調書の作成過程の中に、情報収集や関係者との調整や専門家としての判断が詰め込まれていると考えられます。

一般の企業で新卒で入ると基本的に検証かドキュメンテーションの一部の作業を延々とやらされるようなイメージで、仮説の立案などの上流の工程(営業企画・投資戦略・経営企画などの方針決定部署の企画チーム)に本当の意味で入るのはマネジャー以降ではないでしょうか。

監査法人では一年目から全てを要求されるので、非常にチャレンジングな職場ではありますが、あとは十分なアサイン時間、優秀な先輩、自分のやる気が揃えば短期間でとてもイけてる人になれるというわけです。

◾キャリア的な側面
これは形式的な部分なので、俺には俺のキャリアがあるんだよー!という方には関係ないんですが。

2013年以降は会計士試験合格者の就職環境が劇的に改善し、毎年の論文式合格者1000人をbig4が争奪し合う展開が続いています。
会計士としてのイロハを学べる監査法人という魅力的な選択肢が簡単に取れる中で、その他に行く!という選択肢はあまりオススメできません。

それは、世間が会計士に対して求めるスキルセットを持たないまま異業界に行くことは大きなリスクを伴うからです。

もちろん他所に行ったら別のものが得られるんじゃないの??という話はありますが、それってそのタイミングじゃないと得られないんですか?って思います。別に監査法人で2、3年やってからでもよくないですか?と

一概に言えない部分はありますが、監査法人はすでに会計士試験という難関試験をクリアした層を中心に構成されているので、いる人のレベルは総じて高いです。
一方で会社規模にもよりますが、一般事業会社の従業員層はそこまでレベルが高くありません。その中に試験合格者が紛れればおそらく自分が優秀だと勘違いしてしまうと思います。

監査法人では、会計士合格者は謂わば会計基準とか会社法に少し詳しい人という扱いですし、全員が同じ知識を持っています。その中で優秀とされるには、業務上のスキルや最新の知識のキャッチアップなどの専門家としてのレベルを絶えず上げることが求められます。そういう環境を経験してから外の世界に行かないと会計士としてはちょっと危ういんじゃないかとも思ってしまうわけです。

4. 若手が取りうる選択肢

チームローテが牙抜き作業って言うのはあくまで監査法人側の視点で、牙を抜かれた会計士が一定数出ればOKという施策です。

キレッキレの専門家を育てるというよりは、監査法人がないと生きていけない人を作ることが目的なので、なんか成長しちゃってどっか行っちゃう人がいるのは織込み済みです。

そのなんか成長しちゃってどっか行っちゃう人に若手はなれればいいですよね。

(余談ですが、監査法人内でのし上がる気のある人は、ローテーションは積極的に受け入れていく必要があります。それは、法人内でのプレゼンスを高めていくためには、自分のことを知っている人がに多いということと、その人たちに優秀な人だと思ってもらうことが必要だからです。)

若手としては、監査法人という魅力的な教材を使って、使い倒して新しいフィールドに挑戦することが、1番資格としての旨みを活かせていると思います。

修了考査休みをもらう・インチャージ経験・ローテーション1回目の対象になるなどの条件が揃う3年目・4年目あたり年次が、会計士試験合格者としての監査法人の最大効用を得られるタイミングと言えると思います。

それ以降は、ローテーションによる牙抜き、自分の社会経験が監査経験に偏るリスク等を考えると、自分の価値に危機感を持っていくタームに入っていくように私は考えます。

質問箱はこちら

ぺこぽん0120のTwitter

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です